外壁塗装の資本的支出(減価償却)の耐用年数について
一般的に外壁塗装の工事においては修繕費で経費に計上するか、資本的支出をするかの2つに分かれています。
修繕費とは
部分的な修理や現状回復する目的で行われた工事を修繕費として計上します。
修繕費として計上するメリットは費用を支払った年に一括で計上できる点になり、翌年以降に減価償却する手間がなくなりますが、逆に20万円未満しか計上することができません。
あくまでひび割れや雨漏りなどの修繕目的のものであり、支出の額が20万円未満の場合や3年以内の周期で修理が行われている場合も該当します。、
資本的支出(減価償却)とは
建物のデザインを変えるような工事、資産価値を高めるという意味合いになるものは資本的支出に該当します。
具体的には外壁をより美しい色や魅力的な色にする、もとの外壁塗料よりも良いもので塗装する、外壁を豪華にする、一部分にタイルを貼るなどがあげられます。
この外壁塗装にかかった費用は、「減価償却」として、数年にわけて計上していく形となります。
減価償却をする際に分ける年数については、法的に決められている耐久性のことを指しており、5年の法定耐用年数がある場合は5年通して会社の修繕費として経費で計上することができます。
減価償却は赤字を抑制でき1年あたりの負担額は少なくなりますが、毎年計上する必要があり減価償却期間も調べる必要があります。
減価償却の耐用年数
外壁塗装の場合、使用した塗料によっても耐用年数が異なっており、短い場合は5年間、長くても20年もすると劣化が生じてきます。
外壁塗料にはアクリル製樹脂とウレタン樹脂、シリコン樹脂とフッ素樹脂塗料の4つに分類されており、現在主流となっているシリコン樹脂の場合は耐用年数が10年から15年となっています。
一番長いのはフッ素樹脂塗料で15年から20年ですが、大変材料費が高く一般の家庭ではあまり使用されません。
この塗料の耐久年数によって減価償却期間も変わってくるのです。
法定耐用年数は、「アクリル樹脂で5年から7年、ウレタン樹脂塗料で10年、シリコン樹脂塗料は12年から15年、フッ素樹脂は15年から20年」となっています。